不動産売却をする際に、情報を調べていくと「売却価格」「評価額」などの様々な単語を見るでしょう。
しかし、これらの単語の意味を勘違いしていると、大きな誤算が生じる可能性があります。
今回は評価額の種類と、評価額と不動産の価格の違いを紹介します。
□評価額には種類がある?
実は不動産の評価額は5つあります。
1つ目は実勢価格です。
これは、実際に不動産の契約が成立した価格です。
2つ目は公示地価です。
これは、国土交通省が発表する毎年元日時点の公的な地価の評価額です。
3つ目は基準地価です。
これは、都道府県が毎年7月1日時点の公的な地価の評価額です。
2つ目の公示地価と似ていますが、基準地価は都道府県が調査している点が違います。
4つ目は相続税路線価です。
これは、国税庁が定めている、相続税を計算する際に使用される評価額です。
そのため、売却をするというより、相続した時に使用します。
5つ目は固定資産税路線価です。
これは、市区町村長が決めている、固定資産税を算出する際に使用する評価額です。
そのため、固定資産税を計算するために利用します。
不動産に関する評価額の種類は以上の5種類です。
内容は近く、調査を主導する組織が違うだけの評価額もあるので、紛らわしいですね。
□評価額と不動産の価格の関係は?
結論から言うと、土地の評価額と価格は関係ありません。
固定資産税評価額が高くても、売却価格は低い場合も普通にあります。
特に建物部分の固定資産税評価額は新築当初の購入金額の半分から60パーセント程度で評価されます。
そして、建物の評価額は築年数がたってもほとんど下がりません。
理由は評価額が年数によって大きく変化すると、税金の収入が安定しなくなるからです。
次になぜ評価額と実際の売却価格に違いが出るのでしょうか。
それは、公的な評価額の目的は土地が道路に面しているか、公共事業をする際に価値がある土地であるかを知るため、税金を徴収する際の妥当性を知るためだからです。
反対に、宅地は不動産の商品としての価値が重要です。
評価額以外の条件も含めて変動するので、評価額とは差が生まれる傾向にあります。
つまり、スーパー、駅、病院などの生活に必要な施設との距離も含まれるのです。
□まとめ
今回は評価額の種類と、評価額と不動産の価格の違いを紹介しました。
売却価格と評価額の違いはややこしいですが、勘違いしたままだと、資金計画で大誤算をするので、混同しないことが重要ですね。
半田市にある不動産を売却したい方は当社へご相談してください。