一人っ子でほかにきょうだいもおらず、1人で相続することに不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
1人だと相続の手続きもスムーズに行えると思いがちですが、通常の手続きとの違いは何なのでしょうか。
そこで、今回は半田市にお住まいの方に向け、一人っ子が家を相続するときの手続きの流れについてご紹介します。
□一人っ子が相続するときの手続きの流れについて紹介します!
基本的な相続の流れは、一人っ子の場合でも兄弟がいる場合でも同じです。
まずは、相続人を確定させます。
相続手続きには、相続人を確定するために、戸籍謄本揃える必要があります。
被相続人の死亡から出生までのすべての戸籍謄本を集め、相続人の候補となる者を確定していきます。
また、相続人全員の戸籍の取得も必要です。
全ての戸籍を集めるには時間がかかるので、早めに取り掛かると良いでしょう。
続いて、遺言書の有無の確認です。
一人っ子であっても優先的に相続する権利があるとは限りません。
なぜなら、財産分与が明記された有効な遺言書が見つかれば、それに従う必要があるからです。
遺言書には代表的なもので自筆証書遺言や公正証書遺言などの3種類があり、その種類によって手続きが変わります。
続いて、相続財産の調査です。
相続財産がどれだけあるのかを調査する必要があります。
相続財産に含まれる財産は土地や建物などの不動産のほかに、貴金属、預貯金、株式会社などあらゆる資産が含まれます。
また、相続財産にはプラスの財産だけでなく、借金や住宅ローンなどのマイナスの財産も含まれます。
そして、相続手続きに移ります。
相続人が複数いる場合には、遺産分割協議書の作成が必要ですが、一人っ子のみの場合は不要です。
□一人っ子が家を相続するときに注意すべきことを紹介します!
遺言書の有無を調査して確認する過程で遺言書の取り扱いに注意する必要があります。
公証役場に保管されている公正証書遺言と異なり、自筆証書遺言などは被相続人が自宅で保管していることが多いので、自宅の金庫や書斎の引き出しなどを探すことになるでしょう。
これらの場所からでも見つからなかった場合は、銀行の貸金庫や弁護士などに預けている可能性があります。
遺言書が見つかった場合には、これを家庭裁判所に提出して検認の手続きをする必要があります。
なお、開封や検認の手続きに違反すると、「5万円以下の過料」などのペナルティが科されます。
□まとめ
この記事では、相続に関する手続きの流れについて紹介しました。
一人っ子であっても基本的な相続手続きの流れは変わりません。
手続きに困らないためには、事前準備を入念に行うことが大切です。
半田市周辺で家の相続をお考えの方で、相続に関する質問や気になる点がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。