相続も生前贈与も一度は耳にしたことがあるという方は多いでしょう。
しかし、それぞれの違いや特徴について把握できていますでしょうか。
そこで今回は相続と生前贈与についてご紹介します。
生前贈与に関してはより詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
□相続と生前贈与の違いは?
生前贈与と相続は、どちらも財産を引き継ぐという点では同じ意味を持ちます。
しかし、これらの大きな違いは実行するタイミングです。
生前贈与は言葉の通り、財産の所有者が生存している間に本人の意思で財産を引き継がせるものです。
それに対して、相続は財産の所有者が亡くなった後に法律の決まりや遺書といった本人の意思に従って財産が引き継がれます。
また、違いはそれだけでなく税率にも表れています。
まったく同じ財産を同じ相手に引き継がせたとすると、基本的に生前贈与のほうが税額が高くなっています。
税率の側面から見ると、確かに生前贈与のほうが不利に見えますが、この場合相続では財産を得られない関係の人にも財産を受け継げられます。
それだけでなく、暦年贈与の活用により節税対策も十分に可能なので、決してデメリットしかないわけではありません。
財産の所有者が生存しているうちに対策ができるのは、大きなメリットだと言えます。
□家を生前贈与するメリット•デメリットは?
*生前贈与のメリット
1つ目のメリットは、計画的に準備できることです。
人の命はいつ尽きるかわかりません。
そのため、後々のトラブルを考慮して自分が元気で生きているうちに財産を分けられるのは、大きなメリットと言えます。
また、仮に被相続人が亡くなった場合に遺産分割協議に参加する必要がないため、トラブルを最小限に抑えられます。
2つ目のメリットは贈与者の意思を反映できることです。
確かに相続の場合でも遺書によって特定の人物に財産を引き継ぐことは可能ですが、万が一書き方が間違っていると、その遺書は無効になる場合があります。
生前贈与は法定相続人以外にも贈与が可能なので、どうしてもこの人に渡したいというものがあるならば生前贈与を行うのが良いでしょう。
*生前贈与のデメリット
1つ目のデメリットは、税率が高いことです。
生前贈与の贈与税には、「登録免許税」「不動産取得税」が含まれます。
実際、登録免許税に関して、相続の場合は0.4パーセントですが、贈与の場合は2パーセントに跳ね上がります。
税金がいくらかかるのかを、あらかじめ調べておくことが重要です。
2つ目のデメリットは維持費がかかることです。
家を管理するには、維持費がかかります。
生前贈与してしまうと、今まで親が支払っていた維持費を子どもが受け継ぐことになります。
つまり、固定資産税を払い続けることになるので、本当に贈与が最適な方法なのかを考える必要があります
□まとめ
生前贈与と相続のどちらも一長一短あるため、どちらの側面も理解した上で、生前贈与にするか相続にするかを検討しましょう。
生前贈与に関しては被相続人が亡くなってからのトラブルを少なくでき、法定相続人以外の人にも贈与できるメリットがある一方で、維持費や税率が高いというデメリットを持ち合わせています。
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