夫婦共有名義の家があり一方が死亡した場合、決まった流れで相続を行う必要があります。
当記事ではその流れをご紹介します。
また、不動産の売却など、生前にできる相続対策も紹介していきます。
半田市周辺で不動産売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
□夫婦共有名義の片方が死亡したときの家の相続の流れ
1.相続人の人数の確認
配偶者の他に相続人がいるのか、いる場合は何人なのかを確認します。
相続人の順位は、以下の通りです。
第1順位:被相続人の子供
第2順位:被相続人の直系尊属
2.遺言書の有無の確認
被相続人が遺言書を残している場合、それが優先されます。
法定相続人以外の人物が指定されている場合もあるため、早めに内容を確認する必要があります。
3.遺産分割協議
遺産分割協議とは、相続人「全員」で財産の分け方を協議することです。
遺言書がない場合や相続人全員が遺言書の内容に反対している場合、遺産分割協議を行います。
4.登記の名義変更手続き
変更手続きは自分で行うことも可能ですが、時間がない場合は司法書士に依頼することも可能です。
5.税務署に相続税申告・納税する
相続人は税務署に赴き、相続税の申告・納税を行います。
納税・申告の期限は、被相続人の死亡を知った日の翌日から10か月以内です。
□生前にできる相続対策
生前に相続対策を行うことで、残された配偶者が相続争いに巻き込まれずにすみます。
ここでは3つの対策をご紹介します。
・遺言書の作成
遺言書がない場合、夫婦の共有名義の不動産は、遺産分割協議の対象となります。
この協議により、配偶者が共有持分を取得できるとは限りません。
また、遺産分割協議には非常に手間がかかるため、その点でも配偶者の助けになります。
・共有持分の生前贈与
共有持分を配偶者に渡す方法として、「生前贈与」があります。
生前贈与で共有持分を移転すれば、相続財産から共有名義の不動産が除外され、確実に配偶者に共有持分を渡せます。
ただし、生前贈与では相続税よりも高い贈与税が課されます。
この点は押さえておきましょう。
・共有不動産の売却
現金化してしまえば、配偶者にかかる負担は軽減されます。
共有不動産が老朽化している場合には特におすすめの対策です。
□まとめ
夫婦共有名義で一方が死亡した時の相続の流れは以下の通りです。
1:相続人の確認
2:遺言書の有無の確認
3:遺産分割協議
4:名義変更手続き
5:相続税申告・納税
相続税の申告・納税には期限があるため、流れを押さえてスムーズに手続きを進めましょう。