離婚による財産分与に際して、家の名義変更を行うこともあるでしょう。
その手法や注意点をあらかじめ押さえておくことで、安心して名義変更に取り掛かれます。
当記事では、財産分与に際しての名義変更の方法・注意点をそれぞれご紹介します。
□離婚時に家の住宅ローンを名義変更するときの方法
家の名義変更をする場合、住宅ローンの名義変更も必要となります。
ここでは、離婚時に不動産の住宅ローンの名義変更をするときの方法を3つご紹介します。
*住宅ローンの借り換えをする
夫名義の住宅ローンを妻に変更する場合、妻が新規で住宅ローンを契約します。
このとき、お金の流れは以下のようになります。
1:借り換えの融資で前住宅ローンを返済
2:既存の住宅ローンが完済される
3:不動産に居住する側が債務者に
4:新規の住宅ローンの支払いが開始
*連帯債務者を他の人に変更する
連帯債務者を変更することで、名義変更となります。
ただし、連帯債務者には以下の条件が求められます。
・以前の連帯債務者と同水準の収入
・住宅ローンの相当以上の資産を持つ人または資産そのもの
*共有名義を一方の単独名義に変更する
共有名義を単独名義にする場合、契約自体の内容を変更する必要があります。
ただし、このとき審査が厳しくなります。
なぜなら、二人で支払っていたものを一人のみに統一するため、金融機関目線だとローンの回収ができない可能性が高まるためです。
□住宅ローンが残っている場合の家の名義変更の注意点
住宅ローンが残っている状態での家の名義変更は、住宅ローンがない状態での名義変更に比べ困難になります。
なぜなら、金融機関が家の名義変更を承諾しない可能性が生まれるからです。
家の名義を変更する手続きは、法務局で行います。
住宅ローンの名義とは別のものであるため、金融機関に知らせずに家の名義変更を行うことも可能ではあります。
ただし、金融機関の承諾を得ずに名義変更をすると、契約違反になる可能性があります。
場合によっては、残債を一括で支払うことになるかもしれません。
住宅ローンが残っている状態で名義変更を行う場合、金融機関の審査が難しくなることを押さえておきましょう。
□まとめ
家の名義変更には住宅ローンに名義変更が必要であり、その手法は以下の3つです。
・住宅ローンの借り換え
・連帯債務者の変更
・共有名義から単独名義に変更
名義変更を行う場合、各方法を検討して自分に合う方法を選びましょう。
当社は半田市周辺で不動産売買を行っているので、不動産売買を検討している方はお気軽にご相談ください。