祖父が亡くなって、家や土地といった不動産を相続しなければならないケースは非常に多いです。
ここで相続の対象を「孫」にして、家を相続させることは可能なのでしょうか。
当記事ではこの疑問に対する回答を提示していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
□一般に祖父の家を孫が相続することはできません
結論として、原則、祖父の家を孫が相続することは不可能です。
理由は、孫に相続権が生じないからです。
相続財産は、法律で定められた順位を鑑みて、相続人が決定されます。
たとえば祖父が亡くなった場合、相続人は配偶者と子供となります。
孫に相続家はありません。
ここで注意したいのが、孫に名義を変えることができないわけではないということです。
祖父の子に当たる人が相続、さらに孫に名義変更、と言うのは可能です。
ただしこの場合、祖父の子に当たる人からさらにその人の子(孫)への名義変更は「贈与」または「売買」となり、相続ではありません。
□孫が祖父の家を相続できる3つのケース
ここでは祖父をA、祖母をB、祖父母の子をC、さらにその子をDとします。
ここでDに当たる人がAの家を相続できる3つのケースを紹介します。
*A、Bよりも先にCが亡くなっている場合
この場合、孫が相続人になる「代襲相続」となります。
祖父母の子が他にいる場合は、彼らと一緒に相続することになります。
*A、Bの死後にCが亡くなった場合
この場合もDが相続することになり、これを数次相続といいます。
なお、この場合ではCの配偶者も相続人に含まれ、この点が代襲相続と異なります。
DはCの配偶者(親)と一緒に相続することになります。
*相続人全員で遺産分割協議をしてDが相続することになった場合
A、Bが遺書を残していない場合、遺産分割協議が行われます。
ここで相続人が話し合った結果Dが相続するという結論になれば、Dが家を相続することも可能です。
ただし、遺産分割協議は相続人全員が賛成しないといけません。
ひとりでもDの相続に反対すれば、相続とならないのです。
このように難易度が高いものということを知っておきましょう。
□まとめ
祖父の家を孫が相続することは原則として不可能です。
しかし以下のケースでは相続が可能であることを押さえておきましょう。
・遺産分割協議の結果孫の相続が認められた場合
・祖父母の後に親が亡くなった場合
・祖父母より先に親が亡くなっている場合
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